Classici giapponesi con furigana
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Leggi 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 147.226 caratteri · 295 schermate
発ってしまったあとか。
ガッカリしながら今松は楽屋口へ廻っていった。
「ちょうどいい。いま講釈師の先生が一人、お出でなすってる所なんだ。お前さん落語ならちょうどいい。さっそく二人会をお願いしましょう」
大漁祝いに船頭の着る極彩色のねんねこ半纏のようなものを着て、潮焼けのしたガッシリとした血気盛りの席亭は、人の好さそうな笑顔で迎えた。
ありがたい、お役に立った。
イソイソ今松は、楽屋へと上がっていった。
顔の小さい、髪を短く刈った、白髪の目立つ五十がらみの貧相な老人が、禿げちょろの猫足の膳を前に、チビリチビリやっていた。
「先生。こっちらが今お聞きの通りの落語家さんで」
席亭は言った。
「あの私、今松と申します。どうぞなにぶんよろしく」
口の内で小さく、言って、お辞儀をした。
「神田伯水です。なに分」
御家人かなにかのようなキッパリした口の利きようだった。たしかに東京の仲間の誰かに似た声だとおもったけれど、思い出せなかった。
「ま、お近づきのお印におひとつ」
ツイと伯水は盃を差出した。
四
その晩。急のことだったが、お客は五十ほどきてくれた。
まず今松が一席「垂乳根」