Classici giapponesi con furigana
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だらくろん(ぞくだらくろん)
堕落論・日本文化私観 他二十二篇
Leggi 堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (だらくろん(ぞくだらくろん)) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 84.198 caratteri · 171 schermate
七月二十日
七月二十一日
夏の悪熱は、私からあらゆる力をはぎ、ものうさと、とがった感情だけを残す。私はうつうつしつつ原子バクダンのバクハツばかり考えている。私自身がバクハツされたいのか、人をバクハツしたいのか、分らない。ただ、全てがとがり、痛み、平和なことが考えられないのだ。熱のため、外気の暑さがわからない。
七月二十日(晴)
猛烈に暑い。夜になっても、暑い。どうやら熱が下ったので、暑さが分ってきた。もう原子バクダンは考えないが、仕事のことも考えられない。本も読む気にならない。
七月二十一日(晴)
猛烈に暑い。中央公論、小滝氏来訪。今度だす短篇集の話。もし長篇に没頭するなら、生活のことも考えるから、と言ってくれる。これは非常に嬉しく、心強く承ったが、私は今、二つの場合を考えている。私は今、書きたいことがいくらでも有るような気がしているので、いったい何をどう書くのか、書けるだけ書き、限度のくるまで、書いてみるか。さもなければ、短篇など書きたいような気持でも書かず、長篇だけ、一つずつ、没頭してみようか。この二つ。私はともかく、一応前者をとることにしようと思った。はっきり、心をきめた。