Classici giapponesi con furigana
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だらくろん(ぞくだらくろん)
堕落論・日本文化私観 他二十二篇
Leggi 堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (だらくろん(ぞくだらくろん)) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 84.198 caratteri · 171 schermate
そして、宗教の門をたたいても別に悟りらしいものもなかったというので、人間関係自体をそれで有耶無耶にしている。漱石は、自殺だの、宗教の門をたたくことが、苦悩の誠実なる姿だと思いこんでいるのだ。
私はこういう軽薄な知性のイミテーションが深きもの誠実なるものと信ぜられ、第一級の文学と目されて怪しまれぬことに、非常なる憤りをもった。然し、怒ってみても始まらぬ。私自身が書くより外に仕方がない。漱石が軽薄な知性のイミテーションにすぎないことを、私自身の作品全体によって証し得ることができなければ、私は駄目な人間なのだ。それで私はある一組の夫婦の心のつながりを、心と肉体とその当然あるべき姿に於て歩ませるような小説を書いてみたいと考えた。たまたま、文藝春秋九月号の小説に、この書きだしを載せてみようと考えていたのである。
私はそれで、この小説を書く私が、日毎日毎に何事を意図し、どんな風に考えたり書いたりするか、日録をつけてみようと思ったのだ。書き終ると、私はいつも意図などは忘れてしまう。つまり、ハッキリした作品全体の意図などは私は持っていないのだ。
午後、尾崎士郎氏より速達、東京新聞の時評の感想。