Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate

Aozora Bunko

しかし、とまっているのではないかと思うほど、のろい時計も、いつのまにか針が進んで、やがて夜中の一時まぢかくなったときでした。待ちに待った、玄関のこうし戸のベルの音がして、女中の立ちさわぐけはいがしたかと思うと、だれかが廊下をバタバタと走ってくる音が聞こえました。

「まあ、信雄さんじゃありませんか。」おかあさまは、いきなり縁がわの障子をひらいて、ころぶようにそのほうへ走りよりました。

「おかあさん!」うわずった少年のさけび声がして、おかあさまともつれあうようにしながら、座敷へとびこんできたのは、やっぱり信雄君でした。

「おお、信雄か。」小泉氏も思わず立ちあがりました。

「よく帰ってきたねえ。どんなに心配したかしれやしないよ。で、明智さんは……。」

「エッ、明智さんですって。」信雄君は、けげんな顔で聞きかえしました。

「おや、それじゃ、おまえは明智さんには会わなかったのかい。明智さんはね、おとうさんとそっくりの姿に変装して、二十面相のところへ、おまえを取りもどしにいらしったのだよ。おまえ、それを気づかなかったのかい。」

信雄君は夕方からの疲労のために、グッタリと部屋のまんなかにすわったまま、おとうさまを見あげて、いっそうふしぎそうな顔をしました。