Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate

Aozora Bunko

」

明智は部屋にふみこむと、ものもいわず、声のするほうへ懐中電灯を向けましたが、これはふしぎ、この部屋もやっぱりあき家のように、ガランとしていて、二十面相の姿はどこにも見えません。

窓はちゃんとしめてありますし、三人がはいっていったドアのほかには出入り口もないようすです。といって、何かのかげにかくれようにも、机もイスも何もおいてないあき部屋ですから、かくれる場所がありません。三人はまっくらな広い部屋の中を、あちこちと見まわしていましたが、やがて、小林少年が、なにに気づいたのか、「アッ、あすこにだれかいます。」と小声でさけびながら、明智の手から懐中電灯をとって、部屋のいっぽうのすみを照らしました。

すると、そのまるい光の中に、みょうな物があらわれてきました。西洋のむかしの甲冑です。兜も鎧もぜんぶ鉄でできた、絵にある騎士の着ているような、にぶい銀色の甲冑が、直立の姿で飾ってあったではありませんか。あまりすみっこなので、今まで少しも気づかなかったのです。

道具といっては何ひとつないあき部屋に、思いもよらぬ西洋の鎧が、たった一つおいてあるのがじつにうすきみの悪い感じでした。