Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate

Aozora Bunko

あたりは墨を流したように真のやみです。その中に映画の大写しのように、懐中電灯の光で、奇怪な大コウモリの顔ばかりがうきあがって、それが陰気な声でものをいっているのです。たとえ相手の正体は二十面相とわかっていても、そのきみ悪さはひととおりではありません。

「いや、そればかりではない。おれの計画には、まだその奥があるのだ。ほかでもない、きみたちの先生の明智小五郎だよ。おれはあいつもここへおびきよせて、きみたちと同じめにあわせてやるつもりだ。いいかね、きみたちがここから帰らなければ、東京では大さわぎになる。警官もやってくるだろうが、弟子思いの明智小五郎は、まっ先にここへ、きみたちをさがしに来るにきまっている。おれはそれを待ちかまえていて、明智も、きみたちと同じめにあわせてやるのだ。この暗やみの洞くつの中で、飢え死にをさせてやるのだ。

おれは血を見るのがきらいだ。人殺しをしたことはない。だが、明智やきみたちが、この洞くつの道にまよって、かってに餓死するのは、おれの知ったことじゃないからね。二十面相のじゃまだてをしたきみたちの自業自得というものだよ。ハハハ……。