Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate

Aozora Bunko

そのうち、勇敢なひとりの店員が、こん棒をにぎって入口の雨戸をひらき、表通りにとびだすと、二三人がそのあとにつづきました。

そとは昼のような月の光です。しかし、その大通りには、人っ子ひとり通っていません。どろぼうは影も形もないのです。

ごたごたしていて、表へとびだすまでには、ちょっと時間がかかりましたが、どろぼうがどんなに走っても、百メートルとは逃げられないはずです。横町にかくれているのではないかと、あちこちさがしましたが、どこにも姿は見えません。

「なんだって? なにをモゾモゾいってるんだ。もっとハッキリいってごらん。」

破れたショーウインドウの前で、ひとりの店員が、さっきの少年店員をしかりつけていました。

「鉄の指だったよ。たしかに、あいつの指は鉄でできていたよ。いつか展覧会で見た人造人間の鉄の指とそっくりだったよ。」

少年はさもこわそうに、目をまんまるにしていうのです。

「バカ、おまえ、ねぼけてたんだろ。人造人間に、時計を盗むなんて、器用なまねができるもんか。」

「だって、たしかに見たんだよ。指がちょうつがいになっていて、キューッと、こんなふうに、展覧会のロボットそっくりの曲がりかたをしたんだもの。