Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate

Aozora Bunko

とつぜん、歯ぎしりの音が、びっくりするほど大きくなりました。イヤ、そうじゃない。歯ぎしりとは別の音が、怪物の三日月型の口の中から、とびだして来たのです。

それはなんともえたいの知れぬ、いやな音でした。キ、キ、キ、キ、と金属をすりあわせるような音、怪物が笑ったのです。こいつはそういうおそろしい声をたてて笑うのです。

長いあいだ笑ったあとで、怪物はまたクルッとあちらを向いたかと思うと、ヒョイとよつんばいになりました。両手には、たくさんの懐中時計のくさりをにぎったままです。そして、怪物は大きなイヌのように、四本の足でかけだしたのです。

アア、なんということでしょう。いよいよこいつはばけものです。よつんばいになって走る人間なんて、聞いたこともありません。こいつはけだものでしょうか。イヤ、けだものより、もっとおそろしいやつです。怪物の走りかたは、イヌやネコとはまるでちがっています。前足もあと足も、機械のようにぎごちないのです。まるでゼンマイじかけで走る、ブリキ製のイヌのような感じなのです。

怪物がよつんばいになる時、三人はその横顔を見ました。その時、青い色のソフトが落ちてしまったので、怪物の頭や、首のうしろも見えました。