Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate

Aozora Bunko

中村警部はやっとそこへ気がつきました。

「そうだよ。ゴム人形は自分で動けないからね。魔人のるすのあいだ、この幕のうしろに立っていて、代理をつとめるというわけさ。それには人間の助手がいなくちゃどうにもならない。幕をちょっとひらいて、魔人の姿を見せるのにも、例の歯車の音をさせるのにも、人手がいり用だ。それにはね、魔人のけらいで、道化師のふうをした、へんなやつがここにいるんだよ。」

明智はそこで、ふとことばをきって、ツカツカと中村警部のそばによると、耳に口をつけて、なにかボソボソとささやきました。すると、中村警部は入口に立ちはだかっていた刑事を、手まねきして、なにかまたささやきます。

明智はつぎに手塚さんのほうへ近づこうとして、びっくりしたように、立ちどまりました。

「オヤ、手塚さん、顔色がよくないですね。気分がわるいのですか。」

手塚さんは、魔人にしばられた手足の縄を、警部たちにといてもらっていましたが、ひどくつかれているようすで、もとの場所にグッタリと、うずくまったまま、青ざめた顔をしていました。

「イヤ、なんでもありません。だいじょうぶです。」

歯をくいしばるようにして、ひくい声でこたえるのです。