Classici giapponesi con furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate
そういうわけですから、何か犯罪に関係のありそうなものに出あいますと、ついその秘密をさぐってみたくなるのも、むりのないことだったのです。
さて、見えがくれに尾行をつづけていきますと、怪老人はそれとも知らず、ますますさびしい屋敷町へと、テクテク歩いていきましたが、みょうなことに、町かどへ来るたびに、かならず地面にしゃがむのです。そして、前後を見まわしながら、はくぼくで、例の丸に十字の符号みたいなものを書くのです。
「やっぱり、あいつあやしいやつだ。町のまがりかどに来るたびに、あの符号を書くのをみると、きっと仲間の悪者に、どこかへの道順を知らせるためにちがいない。」泰二君は心の中でつぶやきながら、いよいよねっしんに尾行をつづけました。
老人と泰二君とは、それから五つの町かどをまがりました。つまり丸に十字の符号が五つ書かれたわけです。ところが六つめの符号は、町かどではなくて、一軒の洋館の門の前の地面にしるされました。
泰二君は、その町は今まで通ったことがなく、その洋館もはじめて見たのですが、これが今の東京にある建物かしらと思われるような、ひどく古めかしい、なんだか一世紀もむかしの西洋の物語にでも出てくるような洋館でした。