Classici giapponesi con furigana
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
Leggi 娘煙術師 (むすめえんじゅつし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 267.766 caratteri · 530 schermate
友吉をはじめとして四人の者は小次郎につけられているとも知らずに、広い往来へ肩を並べて、話しながら先へ進んで行った。
と、友吉の声が聞こえた。「……ふっと打てるような気がしたのさ、よしひっぱたいて片輪にしてやろう、こう思って足を払ったってものさ。……だがさすがは山県紋也だ、あべこべに俺らを打ち据えおった……左の横面が痛んでいけない」左手を上げると横面をおさえた。「ズキンズキンと痛みおる」四人は先へ進んで行く。
と、一人の男がいった。「苦心をした甲斐はあったってものさ。きゃつの背後楯の人間が正親町様だということが、お前の探索でわかったんだからな」
「うん」と友吉はうなずくようにしたが、「たいして手間暇はかからなかったってわけさ。京都から来る飛脚の状箱を、こっそりあけるだけでよかったのだからな」四人は先へ進んで行く。と、もう一人の男がいった。
「親分、うまくやってくれればよいが」
「そうさ」とこれは友吉であった。
「普通の捕り物とは違うのだからな」
「こっそり引っくくるか叩っ殺してしまえ――というのが狙いどころなんだからな」
しばらく四人は黙り込んだが、先へズンズン進んで行く。