Classici giapponesi con furigana
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
Leggi 娘煙術師 (むすめえんじゅつし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 267.766 caratteri · 530 schermate
「口上いいでございますよ」
「そんなものだろうと思っていた。舞台へ上がる柄じゃアない」
「ところがこれが大切な役で」
「面妖だね。なぜだろうね」
「へい、お客様を笑わせます」
「悪ふざけをしてくすぐるんだろう」
「軽い口上を申し上げまして、お上品に笑わせるのでござりますよ」
「お妻さんというのはどういうお方で?」
「女太夫さんでございますよ」
「ははあお前さんの一座にいなさる?」
「へいへいさようでございますよ」
「で、どうしてお前さんには、『お妻さんお妻さん』と泣き声を上げて、うろつきまわっていなすったので?」
「へい、お客さんに連れられまして、京へ来たからでございますよ」
「ははあ逃げたと、こう思って、それで探しに来なすったので?」
「へいへいさようでございますよ」
「が、大丈夫帰りましょうよ。女太夫がお客さんと一緒に、どこかへしけ込むというようなことは、ざらにあることでござりますからな。いずれは戻るでござりましょうよ。そいつをいちいち追っかけていたでは、女太夫はやりきれますまい」
「それがそうではございませんので」
「へー、なぜだね、そうでないとは?」
「お妻太夫さんは情女なので」