Classici giapponesi con furigana
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こうじょうさいぼう
工場細胞
小林 多喜二
Leggi 工場細胞 (こうじょうさいぼう) di 小林 多喜二 (こばやしたきじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 91.234 caratteri · 184 schermate
――うまいもんだ。
――その人達は何時でも、アメリカから取り寄せて、モーターやボイラーの写真の入った雑誌を読んでいます。
――これから色々僕たちの仕事を進めていく上に、職工のことゝは又別に、会社の所謂「高等政策」ッてものも是非必要なのだ。で、上の方の奴をその意味で利用することを考えてもらいたいと思うんだ。
森本はうなずいた。
――工場のことでも、私らの知っていることは、ホンのちょッぴりよりありません。
――そうだと思うんだ。……それでと……。
眼が腕時計の上をチラッとすべった。
――そうだな……。
疲れたらしく、石川が口の中だけで、小さくあくびを噛んだ。
――ン、それから工場の中の対立関係と云うかな……あるだろうね。
――え……職場々々で矢張りあります。仕上場の方は熟練工だし、製罐部の方はどっちかと云えば、女工でも出来る仕事です。それで…………。
森本がそう云って、頭に手をやった。河田は彼のはにかんだ笑い顔を初めてみたと思った。角ばった、ごッつい顔だと思っていたのに、笑うと輪廓がほころんで、眼尻に人なつッこい柔味が浮かんだ。それは思いがけないことだった。