Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうじょうさいぼう

工場細胞

小林 多喜二

Leggi 工場細胞 (こうじょうさいぼう) di 小林 多喜二 (こばやしたきじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 91.234 caratteri · 184 schermate

Aozora Bunko

――何んだ、手前の眼カスベか鰈か?

――何云ってるんだ。窓の外でも見ろ!

佐伯はチラッとそれを見ると、イヤな顔をした。

――あの格好を見れ。「昭和の花咲爺」でないか。ゴルフってあんな恰好しないと出来ないんか。

――フン、どうかな……。

あやふやな受け方をした。佐伯には痛いところだった。

――実はね、安部磯雄が今度遊説に来るんだよ。……それを機会に、市内の講演が終ってから、一時間ほど工場でもやってもらうことにしたいと思ってるんだ。これは専務も賛成なんだが……。

――主催は? ……君等が呼ぶのか?

――冗談じゃない、専務だよ。

――専務が※(感嘆符疑問符、1-8-78)

森本が薄く笑った。

――へえ、馬鹿に大胆なことをするもんだな。

――偉いもんだよ。

佐伯は森本の意味が分らず、き真面目に云った。

専務が「社民党」から市会議員に出るという噂を森本がきいたことがあった。そんな話を持ち出してきたのも矢張り佐伯だった。その時、森本は、

――じゃ、社民党ッて誰の党なんだ。「労働者の党」ではないのか。

と云った。

佐伯が顔色を動かした。そして

――共産党ではないさ。