Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しん・へいけものがたり

新・平家物語

吉川 英治

Leggi 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.012 caratteri · 245 schermate

Aozora Bunko

という今様を歌い出す者があった。たちまち、大勢がそれに唱和する。鉢をたたき、手拍子をそろえ、清盛も歌う、忠盛も歌う。

舞う――踊る――というような行為を、この時代の人間は、特別な自分を示す意識ではしていなかった。殿上でも、陛下のまえでも、この通りなことはあった。田植え、耕作のあいだにも、百姓たちは、すぐ舞った。飯を食い、水を飲む意欲と、同じにである。田楽舞は、それから起こったものといわれている。

すこし余談になるが――

やはりその辺から由来したものであろうか。当時の道化踊りにあわせてうたう歌謡のうちに「蝦漉舎人之足仕」というのが新猿楽記のうちに見える。

えび漉き舎人はいずくへぞ

この江にえびなし下りられよ

えび交りの雑魚もやあると――

といったような歌詞で、そのことばの内容と、足仕という意味から考えると、近世の宴会芸術によく演じられる“泥鰌すくい”なる諸大家の芸能は、すでにこのころから世に行われていたものとおもわれる。

踊る者があり、歌う者があれば、また、一隅では、怒色をなして、酒に、欝をいわせている者があるのも、人間講とすれば、やむをえない。

『いや、分かっている、殿は、何もいわれぬが、いわぬお心を、おれは酌むのだ。