Classici giapponesi con furigana
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
Leggi 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.012 caratteri · 245 schermate
祇園女御
『ま、ま……。お心をおしずめなされい。その儀なら木工助からも、あらためて、お話し申さいでは成りませぬ。……あの武者所の盛遠が、なんと、語りまいたかは、存じませねど』
『いや。盛遠は、こうもいうのだ。……もし、わぬしが、白河の御子でないならば、八坂の悪僧なにがしの子にちがいない。天皇の子か、悪僧の子胤か。いずれにせよ、忠盛のほんとの子でないことだけは、明白だと』
『な、なにを、盛遠ごとき青二才の、知ったことでございましょうぞ。少々ばかりな学才を鼻にかけ、人をみな愚物に見、自分の行いと来ては、ならず者同様な男と、みなが申しおりますわい。……あんな狷介な者のことばを、やすやす、お信じあそばす和子様も軽がるしい』
『じゃあ、じじ。おまえこそ、証拠だてて、いってみい。この平太は、白河の子なのか、悪僧のたねなのか。さ、どっちだ。いえっ、いってみろ』
知らぬとはいわさぬぞという語気である。事実、この真相を知悉している者は、他人では、かれ以外にないことを、正直なじじ自身は、もう顔いろに、ありありと、自白していた。
祇園女御
平太清盛が、産まれたのは、元永の元年である。父忠盛は、二十三歳であった。