Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
Leggi 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.012 caratteri · 245 schermate
歌使い
だれぞ、心あたりのある者は、はやく知らせてやってくれまいか』
ひとごとならず、心配して、いうのである。
仲間思いというか、かれが、勤務上のずぼらも、院の他部局などの不評判も割り引きされて、同僚たちから、常に平太平太と、支持されているゆえんも、こういうときの、かれの、まるッこい眼が、実に、本気になって、友のために、気をもみぬくようなところにあった。その性情に、人もうごくのだった。
『なに、羅生門で、喧嘩したのか。羅生門からひかれたのでは、ちと、やっかいだぞ。それは、一刻もはやく、義清の耳へ入れてやらねば……』
かれの本気に燃やされて、人びとも立ち騒いだ。雨の中を、手分けして、心当りへ、すぐ、四、五人は馳けわかれた。
歌使い
義清の姿は、見あたらない。武者部の囲いのどこにも見えない。――そこで、これはかならず、徳大寺卿の供囲いにいると、たれか気づいていった者がある。
なぜならば、義清は、父の左衛門尉康清の代から、徳大寺家とは、主従の関係があって、今でも、内大臣実能からは、家人扶持をうけていた。
大臣家や、顕官の家人でありながら、院の北面にも籍があるのは、二重奉公のようだが、もともと武者所の編制は、個々の、出身別からみると、純一ではなく、混成である。