Classici giapponesi con furigana
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
Leggi 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.012 caratteri · 245 schermate
そうに抱えていた物を、地へ埋けようとする様子であったが、人の気はいを覚ると、高雄の奥へと、飛鳥のように、かくれこんだ――というのである。
『なんぞよ、それが……』僧正は、興もない顔つきを示して。
『つまらぬことに、関ずらうな。追うつもりか、そのような者を』
『は。……とも思いませぬが、石切りどもが、夜盗ぞ山賊ぞと、捕えたがって、騒ぎますので』
『やめよ、やめよ。俵も風に舞わねば食えぬ世間とか、みながいう。盗人も、かせぎのたびに捕まっては、その者は、獄で食えても、盗人の妻子は、生計がたつまい。……のう、客人』
義清は、ふと、物思いに、とらわれていた。軒ばごし、高雄の峰の雲でも見るのか、遠心的な面もちであった。――何かいま、答えそびれをしたような気もちを機に、長座を詫びて、かれはまもなく、山荘を辞した。
鳥の食いのこした山柿が、晩秋の空に、まっ赤だった。峰の雲には、石切りの鑿の音が、冷やかに、こだましていた。
鶏持ち小冠者
黄菊白菊は、この都では、道ばたの、ただの雑草でしかない。
霜がおり、もずの声が耳につき、その菊叢も枯れそめると、都もどこか、荒涼とながめられた。