Classici giapponesi con furigana
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
Leggi 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.012 caratteri · 245 schermate
まさか、臆して、自身の郎党を、見殺しにするつもりでもあるまいに』
『もう一度、知らせてやってはどうか』
などと、酒の味もそぞろに、案じぬいていたのだった。――他人でさえ、こう心配しているのに、当の義清が、何たる遅滞ぞと、少々、怒り気味な者すらあった。
人びとが、こう、躍起に思うのも、決して、いわれのないことではない。
天皇、上皇などの、洛外の行幸にあたって、いつも羅生門を警固するのは、警察、司法の任をもつ、検非違使の役ときまっている。ここにも、庁の長官たる「別当」の下に、次官として「佐」がおかれ、その下に「左衛門」「右衛門」「尉」の三階級がある。
いちばん下の三等官「尉」のことを、べつに「判官」とも、呼ぶのである。
こんどの御幸に、洛内洛外の境界である羅生門をかためていた手勢は、その判官――検非違使尉、源ノ為義だったことは、たれも知っていた。
かれの部下には、奥州歴戦の老兵士だの、坂東そだちの荒武者が多い。子の義朝、頼賢、頼仲などの名も、市人におそれられている。
それに、もっとも、いやなことには、職掌がら、配下に「放免」だの「走り下部」などという、札つきの雑人を、手あしに使っていることだ。