Classici giapponesi con furigana
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
Leggi 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.012 caratteri · 245 schermate
……もう、こんなやしきには、一日とて、いられません。子どもにまで、反かれて、どうして、いることができるものですか』
『やめよう。やめてくれ。そのはなしは、けさからもうさんざんやりつくした。木工助も呼びつけて、胸いたむまで、やり合った問題だ。果てしがない。よしてくれい』
『では、証をたててください。わたくしの、身の証を』
『だから、さきほども、いったではないか。――平太清盛は、まちがいなく、わしとそなたの、子どもだと』
『平太! 聞きましたか』と、かの女は、するどく見て――『聞きましたか。そこな、郎党の木工助も』
『…………』
『そなたたちは、めっそうもない陰口をいいふらす人びとではある。白河の上皇さまに御寵愛をうけたことは、かくれもないにせよ、八坂の僧を忍び男としていたなどと、もう二十年もむかしの古事を、いったい、たれがいい出したのでしょう。――忠盛どのも、知らぬといい、じじの木工助も、知らぬといい張る。……平太や、そなたはまさか、母のわたくしへ、うそはいわないでしょう。いってごらんなさい、その下手人を』
『わたくしです。そのことなら、だれでもない、この平太です』