Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しん・へいけものがたり

新・平家物語

吉川 英治

Leggi 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.012 caratteri · 245 schermate

Aozora Bunko

おまえは、まだまだこれからの二十歳。世の有り様も、このままではすむまい。気をそろえて、やり直そう)

と、あれから間もなく、院へも、出仕し始めている。そして、父子ともに、近ごろはまったく別人のように、からっと明るくなって、人びとに伍していた。

『盛遠は、来ないのか。……遠藤も、見えたようだが』

『うム。……なんだか、あっちへ行ってしまった。呼ぼうか、ここへ』

『いや、よせよせ。なぜか、盛遠めは、近ごろ、おれに会うと、顔をそむける。それよりは、平太、見て来たか――』と、渡は、馬囲いの方を指さして、さっそく、かれの意見をたたいた。『……貴様は、どう見たか、あの青毛の四歳を。どうだ、あの駿馬は。すばらしいものだろうが』

清盛は、ふんと、鼻を鳴らした。次には、すこし唇をひン曲げて、首を振った。

『あの青毛か。……あれはいけないよ。あれはだめだ』

『え。どうして。……なぜ、あの名馬が』

『いくら名馬でも、惜しいかな、四白だもの。――馬相からいっても、四白は、凶馬の相としてある』

あぶみを踏まえても、馬相の眼識にかけても、渡は、人後に落ちないつもりだ。

が今、清盛から、四白だぞ、と注意されると、ちょっと、ぎょっとした顔いろだった。