Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 180.256 caratteri · 361 schermate

Aozora Bunko

狂児像

だが、自身が気がつくと、

はははは。

その光をすぐ笑いつつんで、人がそれと気のつく間も措かなかった。

「またかと、うるそう聞し召すやも知れませぬが、御先祖のことは、念仏申すよう、明けても暮れても、飯を噛むまも、お忘れあってはなりませぬ。……そも、織田氏の御先祖様と申せば、越前丹生氏神、織田剣神社の神官に在しました。なお天文のそれよりも前をただせば、小松平重盛公のお血すじ、さらに、溯れば、畏れ多くも、平氏は桓武天皇よりわかれ給うところ、申さば、金枝玉葉の御血の雫をすら、今のお身に伝えておうけなされているのでござりますぞ。……爺が度々申しあぐるまでもなく、よくよく御自覚なさりませねばなりませぬぞ」

こう彼は常に聞かされる。

亡父の織田備後守信秀が、彼を、彼が生れた古渡城から移して、那古屋の城におらしめた時から、守役として、側につけておいた四名のうちの一人、わけても忠誠な老臣のいうところなのである。

平手中務だ。

どうも信長は、その爺が、常に煙たくて、うるさいらしかった。

「ああ分ったよ。分っておるよ爺――」

と、横を向く。

顔を振る。

少しも沁々とは聞かないのであったが、平手中務は、それこそ彼自身が、念仏を申すように、