Classici giapponesi con furigana
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あかいろうそく
新美南吉童話集
Leggi 新美南吉童話集 (あかいろうそく) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 46.131 caratteri · 96 schermate
子供たちはびっくりしてお婆さんの顔を見ました。
「嘘だい、そんなこと」
とやがて義則君がいいました。
「迷信だ」
とほかの一人がいいました。
それでも子供たちの顔には何か心配な色がただよっていました。
「ようし、そいじゃ、小母さんがまじないしてやろう」
と、下駄屋の小母さんが口軽くいいました。
小母さんは、マッチを一本するまねして、文六ちゃんの新しい下駄のうらに、ちょっと触りました。
「さあ、これでよし。これでもう、狐も狸もつきゃしん」
そこで子供たちは下駄屋さんを出ました。
三
子供たちは綿菓子を喰べながら、稚児さんが二つの扇を、眼にもとまらぬ速さでまわしながら、舞台の上で舞うのを見ていました。その稚児さんは、お白粉をぬりこくって顔をいろどっているけれど、よく見ると、お多福湯のトネ子でありましたので、
「あれ、トネ子だよ、ふふ」
とささやきあったりしました。
稚児さんを見てるのに飽くと、くらいところにいって、鼠花火をはじかせたり、かんしゃく玉を石垣にぶつけたりしました。
舞台を照らすあかるい電燈には、虫がいっぱい来て、そのまわりをめぐっていました。