Classici giapponesi con furigana
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はたもとたいくつおとこ
旗本退屈男
佐々木 味津三
Leggi 旗本退屈男 (はたもとたいくつおとこ) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 240.656 caratteri · 478 schermate
勿論異国渡来の南蛮像に相違ない。
どうしたと言うのか?――不審に打たれて呆然と佇んでいる退屈男の方を、四人の者はさげすむように見眺めていましたが、繩尻取っている中のひとりが、手柄顔に言いました。
「江戸の客仁、お騒がせ仕ったな。れッきとした二本差がいわれもなく素町人風情の下風についてなるものか。恥を忍んで機嫌気褄をとりながら取り巻いていたのも、こやつに切支丹宗徒の疑いがあったからのことじゃ。――御無礼仕ったな。千石だろうと二千石だろうと、お気のままに江戸から取りよせて、たんと遊ばっしゃい」
嘲り顔に言ったその言葉を引きついで、露払いの弥太一といったあの小者までが、面憎く言い放ちました。
「どうでえどうでえ。ちッとばかり江戸の先生もおどろいたろ。お国歌舞伎の芝居とは少々筋書が違ってるんだ。所司代付でも腕利と名を取ったお四ッたり様が、只でこんな馬鹿騒ぎをするもんかい。それもこれもみんなこの証拠の品の伴天連像をつきとめて、しかとの証拠固めをしたかったからこそ、みんなしてひと幕書いた芝居なんだ。――どうどす? きょとんとしていなはりますな。へえ左様ならだ、縁があったらまたお目にかかりましょうよ」