Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 35.462 caratteri · 72 schermate
三月十八日
、作品としては乙、演出としても乙、ただ、吉エモンの科白、よく彼のみの力で切なものがあった。鳩の平右衛門一寸面白し。平の good nature なところ、吉の地でゆく。畳に指で文字をかいてフンガイして見せるところよし。但、最終の一幕は蛇足モクアミも蛇足をつけるのかな。
〔欄外に〕
賤ハタ、なみ、髪結新三、「カツオは半分貰ってゆく」有名な文句を始めて見たが、あれは、前あてでよろしからず、菊の新三、あすこで俄に痴呆となる。今月は大体に云って中の出来だ。
三月十八日(水曜)
Yは会、ロシア芸術協会へ廻る。自分は、林町に九谷の壺写生に出かける。ひどいひどい風。裾のとぶのを押えにコートをきてゆく。父上風邪の由在宅。ワットマンに二時間ばかりで描く。newton で色がよく出来うれしかった。これでやっと責をはたしたということになる。
父上、しきりに泊ってゆけとすすめられ、ことわるに苦しかった。Yは待って居ようし、するので意を決し、十時出。丁度三時すぎから三河島日暮里に大火。家を出たら、嵐模様で白雲がドンドン空をかけ、焔赤くこれにうつり物凄く人出も多く、不安であった。