Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 51.117 caratteri · 103 schermate

Aozora Bunko

十一月四日

○夜食堂に居たら、となりに坐った男がバリバリ骨の音をさせてクロバートカ〔鶏料理〕を食い、非常によくよく自分を眺めた後、

――シベリアにはもう雪がありましたか?

ときいた。――成程もうシベリアではない。ここは極東だ。

○東に来たらしく軟かくふっくりした雪が樹にとまってる。

○やっぱり夕飯のとき、前に坐ってた男がリックス四箇6р、チョコレートか何かの箱二つ20、それと夕飯――で30р10к はらってる。

○時計又一時間、すっかり極東時間になった。

十一月四日 火

○小さい通りすがりのステーション。ここいらではこんなのをステーションと云わず、ラズエーズド〔小駅〕と云ってる。一点新らしい大きな木の陸橋が出来てる。人のまだ踏まぬ新しい木の肌に白い雪がつもって美しい。貨物運輸が盛になった為、こしらえたものだ。ここ一つではない。いくつもこういうのを今日までに見た。

○Yがきのうの夜見た夢。

どこか広いところ。国技館みたいな柱が一杯たってる。

「この辺に外科のオイシャありませんか?」

「あんまかハリならあります」

「それじゃしようがない」

「何々医堂」

ははあ、こりゃ藪だな。