Classici giapponesi con furigana
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
Leggi 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 67.333 caratteri · 134 schermate
ガラス瓶の内側には、ゼラチンにいろいろの薬をまぜた、うすい膜がはってあるのだ。そのゼラチンの膜に発光バクテリヤをぬりつけておくと、一日のうちにこんなにいっぱいにふえてしまうんだよ。ゼラチン膜を養分にして繁殖するんだね」
一太郎君は、この青白く光っている丸い瓶の内側が、目にも見えぬ虫のついている膜だと聞いて、すっかり驚いてしまいました。そして、そのおもしろさに、夢中になってしまいました。
「じゃ、さっきの旗や矢印も、やっぱり発光バクテリヤだったんですか」
「そうだよ。闇夜にお客さんが来ても、まごつかないように、目印を作っておいたんだよ。このバクテリヤの青白い光は遠くからよく見えないけれども、そばによると、かなり明かるいのだ。ここに雑誌があるから、バクテリヤの光で読んでごらん。ね。よく読めるだろう」
一太郎君はその雑誌をバクテリヤ・ランプに近づけて、読んでみましたが、高橋さんのいうとおり、小さな活字でもよく見えるのです。
「そればかりじゃない。このバクテリヤ・ランプにもっと工夫をくわえて、明かるいものができたら、電燈の代りにだってなる時が来るかもしれないのだよ。