Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょくぶつき

植物記

牧野 富太郎

Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate

Aozora Bunko

秋田県を歩く人は山地にて普通のフキに出会うであろうが、それは仮令その葉状が普通のフキの大さになっていても、皆秋田ブキその者である。ゆえに秋田ブキは必ずしも大形のものばかりとは限らない事を吾々はよく認識していなければならない。

同県では昔はどうであったか知らないが、今日では彼の大形のいわゆる秋田ブキには山地に入ってもそう容易に出会わず、ただ在るものは小形ならびに中形位のものでその大形のものは余程運が好くなければ見る事が六ヶしい。秋田市などで売っている絵ハガキには、大形の秋田ブキが出ているが、あれは肥料をやって作ったもので同市の公園には名物だというのでそうしてある。ゆえに芸者を景物に添えて撮影するには訳はない。私は始めてこの絵ハガキを見たとき、芸者を遠い山奥へ連れ込んで撮影したのかと感心していたら、ナンダ、町近くの圃のものだった。そんなら芸者でもあの柔かい足に鼻緒ずれも出来ず、大事の大事の着物も汚さずまた時々頓狂な声も出さずに済む訳だ。

秋田市ではその太い葉柄を砂糖漬の菓子として売っている。また、「フキ摺り」と呼んで、その大なる葉面を布地或は絹地に刷っている。