Classici giapponesi con furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate
普通に見るものは小木が多くて春に一番早く花が咲く。花は枝上に満ちて競発し淡紅色を呈して極めて優美である。京都辺では普通に見られ、また大和路などにもすこぶる多い。畿内近辺には小木が多いが信州辺へ行くとかなりの大木が見られる。幹は大小いろいろあれどその枝の具合、花の具合、また葉の具合ならびにその気分等は共に全く同一で何等異った点はない。時に八重咲のものがあって八重ヒガン、一名紅ヒガン(var. Fukubana Makino.)と称するが、蓋しこれがいわゆる熊谷桜のそれではないかと思う。また彼の十月ザクラ(var. autumnalis Makino.)は本種から出た一の変り品である。そしてこれらの諸品が婆ヒガンすなわちタチヒガンと縁の無いことは、その葉を検すれば直ぐに判かるのである。
上の彼岸ザクラの正品に対して一体東京方面の学者の認識の淡いのは東京にこのサクラが割合に鮮なく、ツマリお馴染みになっていないからであろう。東京で彼岸ザクラといえば後とにも前きにも上野公園のもののみが登場して、そこでその木を一概にそう思い詰めているのである。それだから彼等の書いた植物教科書には皆そうなっているのじゃないか。