Classici giapponesi con furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate
通常蓮根と呼んで食用に供する部分は、世人はこれを根だと思って居りますが、これは決して根ではありません。それなればこれは何んであるかと言えば、これは元来ハスの茎の先きの方の肥大した一部分であります。この茎はすなわちハスの本幹と枝とであって宛かもキュウリやナスビなどの幹と枝とに同じものです。このキュウリやナスビなどはその幹枝が空気中にありて上に向い立て居りますが、ハスでは幹枝が水底の泥中にあって横に匍匐して居るのです。かくの如く泥中や地中にある幹枝を、学問上では根茎とも言えばまた地下茎とも言います。それゆえ通常世人が称する蓮根なるものは、学問上より言えば地下茎一名根茎と言わねばなりません。またこの蓮根を雅に言えば蓮藕また単に藕とも称えます。
この蓮根の食用に供する部は、諸君が知る如く肥厚して居るが、しかしハスの地下茎はその全部本の方も末の方も皆かくの如く肥大であるかと言うと決して左様ではありません。すなわちその大部分は細長くて通常泥の中を走って居り、諸処に節ありてこの節から枝を分ち、また葉もしくは花を出すのです。この細長で太い紐の如き部分をハイネ(這い根の意)すなわちといいます。