Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate

Aozora Bunko

その解けない謎を解くのが、探偵の役目ではないか! といわんばかりの様子で、蔑むような薄笑いが、未亡人の唇に泛んだ。

「もう一度、こちらへいらっしゃい」

また、寝室の衝立の陰へ入る。壁紙と同色のその金庫の扉を開くと、奥にもう一つ、頑丈な鋼鉄の扉が見える。

「いいですか、アイネス嬢! ここまではなんともありませんよ。しかし、もしこの中の扉に誰か手をかけたが最後、電流が通じてありますから、この邸の中六カ所で、同時に電鈴が鳴り響く仕組みになっています。これだけは、どこにあるかあなたにも申し上げることはできませんがね」

と未亡人の面を、狡そうな色が掠めた。

「この二つの部屋のうちのどこかに、わたしだけの知っているスイッチが、隠してあります。わたしが出し入れする時は、そのスイッチを切ってから扉を開けますから、電鈴は絶対に鳴りません。これで、御納得がいったでしょう? 今日まで邸中の電鈴が鳴って、騒ぎ立てたなぞということは、ただの一度もないのです」

言葉そのままを鵜呑みにするわけではないが、こうまで強く言い張られると、しばらくその言を信じておくほかはない。金庫は別段、コジ開けられた様子もないが、一応指紋検出の薬を、扉にかけることだけを許諾してもらう。