Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate

Aozora Bunko

私みたいな妙ちきりんなお客に対する給仕の待遇すこぶる突慳貪を極めてまるでどこかの外交員でも戸惑いして来たかのような扱いであったから、私は内心怒りが勃発して人なきを見て、応接間の立派な絨緞で靴の泥を存分に押し拭ってくれた。そして昨日あれほど友達になったにもかかわらず、もしそういう立派な訪問者との会談なんぞに眼が眩れて太子までが私をナメて長く待たせるようであったら、かまわねえからこっちから縁を切ってさっさと引き揚げてしまおうかと、今更ながら身分違いの友達を持ったことを後悔したのであった。何かよほどの重要会見でもあったのであろう、会談は相当長引いているとみえて、なかなか私を迎えには来なかった。靴の泥をこすり落とし、手でズボンを抓み上げて折目も拵え終ったが、それでもまだ迎えに来ず、ええクソ帰ってしまおうか今帰ろうかといらいらしていたが、その私の気持をただ一つ繋ぎ留めていたものはあの昨夜MR・シュータンとして、睦まじく語り合っていた時の太子の美しい印象や、あどけない口のききぶりやであった。それがただ一つ私を引き留めて、苛立ちながらもどうにも決断を鈍らせていたのであった。