Classici giapponesi con furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate
生れて初めて見る黒い顔に吃驚して、女房の腰にしがみ付いているのであったが、何かよほどの事件でも起っていると見えていずれも血の気のない顔をして三人とも眼を血走らせ切っていた。そして落ち着かぬ様子で座に着いてもしばらくは言葉尠に眼ばかり光らせているのであったが、事情を知らぬ私はウンザリしてまた何か三池信託あたりと紛擾でも持ち上ったのか、さもなければこの人たち同士の間で諍いでも始まったのではなかろうかと怪しんでいた。それほどまでにいずれもワナワナと手を顫わせて抑え切れぬ心の激動を包んでいるらしい様子であった。
「MR・タチバナ、困ったことが持ち上りました! 太子殿下が英国大使館に監禁されておいでになるのです」と途方に暮れたようにシャアが口を開いた。
「監禁と言ってはなんですけれど、大使館に滞在を強要されておいでになるのです」とシャアほど気性の烈しくないジャヴェリが人の聞えを憚るように脇から言葉を添えた。
「英国大使館が到頭爪牙を現してきたのです。英国は太子殿下の日本御滞在を少しも喜んではいなかったのです。到頭常套の姦手段を用いて殿下を抑留してしまったのです」