Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate

Aozora Bunko

この陸地がこれほどまでに広大なものとは夢にも思わなかった。これほどまでに雄大であるとも露知らなかった。しかも、見れば見るほど壮大であり、美麗壮観極まりなく、この分でいったならば、まだまだこの陸地の奥行はどれほどあるか計り知れぬものがあった。しかも、大市街に至ってはここから遠望してすらも、村や部落くらいの小集団ではなく、尠くとも人口十万や二十万は擁する大都市らしく思われた。その大都市が、ぶうんぶうんと虻の飛び交っているこの山中の真昼の睡った空気と瑠璃色の空の下に、今忽焉としてその全貌を晒け出しているのであった。

翠緑の樹々に包まれた平和と寂寞さ!

「ようし軍事施設は一切ないらしいな」凝乎と眺めていたルドウィッヒ大尉は、その瞬間心を決めたように双眼鏡を離した。「一同そのままで聞け!」と大音声を張り上げた。

「我々はこれよりあの市街地まで行進することにする。今見るところでは軍事施設の一切ない平和なる都会と認められる。が、戦時中であり、油断は禁物だぞ! 一分隊士を尖兵長と決める。尖兵長は兵員七名を抜いて絶えず警戒を厳にしつつ全隊を教導せよ」と大尉は兵員一同の面を顧みた。