Classici giapponesi con furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.181 caratteri · 219 schermate
承知して私は道を下り始めましたが、姉妹は湖でボートでも漕ぎながら私が曲り角近くまで下ってゆくのを計っていたのかも知れません。私が三分の二くらいも下って来て、遥かの下方に曲り角を俯瞰すあたりくらいまで来た時に上流からまずスパセニアの姿が、ポツリと板に乗って視界に入ってきました。
段々に大きく、向うでも私の姿を認めたのでしょう、笑いながら手を振っています。間もなく姿は大きく、ついそこの上流に! 板の上に突っ立っているところを、見せたかったのでしょう。豊満な水着姿が、つと立ち上がったと見る間もなく、たちまち中心を失って、ドボンと水煙立てて!
ハッとして中をのぞきこんで見たら、慣れてるとみえて水に押し流されながら、また板に取り付いて這い上がりながら私の方を振り返って笑って、そのまま姿は曲っていってしまう。続いてこれも板に乗った、ジーナが! さすがにスパセニアのように、お転婆な真似はせず温和しく広い板の上に腰を降ろして、手を振りながらやがて曲っていってしまいました。姿は見えなくなっても私の眼の前から、今の二人の姿だけは消え失せないのです。なんという、人魚のような婀娜やかさだろうと思いました。