Classici giapponesi con furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.181 caratteri · 219 schermate
あの夕方門の前に佇んでいた以来は、何の消息もありませんが、しかしその五月前の葉書には、確かに南高来郡大野木村郵便局留置と、いつもの住所が書いてあったのです。と、すれば、二人ともやはりこの辺のどこかに住んでいるはずです。その葉書には、いつものように、ゼヒゼヒイラシテクダサイ、オマチシテオリマス……と書いてあったのです。
来い来いといったところで、新しい住所を教えてくれなければ、訪ねて行けないじゃないか! と一瞬私は、腹立たしい気になりました。焼け跡に何か、立ち退き先でも残してないか? と調べてみましたが、それらしいものも見当りません。ともかく、こうなれば、どこに彼女たちが住んでいるかを探すことが、第一の急務です。ああ、自動車を返すんじゃなかった! とじだんだ踏みたいような気になりましたが、いくら後悔したからとて、もう追っ付くものではありません。
が、その瞬間、また突然頭に閃いたのは、ゼヒゼヒイラシテクダサイ、オマチシテオリマスという葉書も、そのまた前の葉書も手紙も、ことごとく東京で、ジーナやスパセニアの姿を見た以前のものばかりで、それ以来は何にも受け取っていないということだったのです。