Classici giapponesi con furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.181 caratteri · 219 schermate
な地所を売り、柳沼を売り、大野木の開墾地まで手離して、金を注ぎ込んでいられたマンガン鉱山とかが思わしくなく、それやこれやで、気がおかしくなって、自殺されたらしいという噂だったというのです。
父親の死後も、娘たちは二人で、その馬小屋の部屋に住んでいたようでしたが、その時分、大野木村の郵便局へよく二人連れで馬を並べて、郵便物を受け取りに来る姿が見られたというのです。そして、東京から郵便が来てるはずだがと、来るたんびに気にかけて問うていたのが、見受けられたというのです。
「東水の尾の混血児娘たちア、何であんなところにいつまでもこびり付いてるんだろうなア、一匹売り、二匹売り……もう馬だって一匹しか残ってやしねえや!」
と、この村でも噂しているものがあったというのです。
農場の農夫たちは、父親の在世中から、もう疾くに散り散りバラバラになっていましたが、この頃から馬丁の福次郎も、水番の六蔵も山を降って、あの淋しい山の中には、ただ娘たち二人っ切りが住んでいたのですが、しかもそのうちに、仲のいいこの姉妹の間に争いが起ったらしく、あろうことか、あるまいことか! 妹は到頭、姉を撃ち殺してしまったというのです。