Classici giapponesi con furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.181 caratteri · 219 schermate
この湖は一番深いところでも二丈ぐらいといわれていますから、透き徹って湖底の礫一つ、水草一本さえ数えられるかと疑われるばかり……スパセニアの死体が上がったのは、舟を出してから二時間余りの後だったというのです。
「おうい上がったぞう! てえ知らせでしたから、わっしも人の背後からのぞきこんだでやすが、それは綺麗なもんでやした。どこにも怪我がなくて、足でも顔でも、透き徹るようで……美しいという評判の方でやしたが、まったく綺麗なもんでがした」
スパセニアの死体の上がったのは、湖の東南方、湖心に十五、六町ばかりのところでしたが、そこからまた十七、八町離れたところから、ジーナの死体も上がったというのです。
二人とも死後二、三週間ばかりと推定されましたが、ジーナの方は、スパセニアと違って見るから無残に腐爛して……。
「ああ、見るもんじゃねえ、見るもんじゃねえ! いくら別嬪でも、こうなっちゃお仕舞いだな!」
と、さすがの刑事たちもスグ顔にハンカチをかぶせてしまったというのです。
「生きてなさった時は、妹さんに負けず劣らずの美しさで評判でしたが、死体は爛れてフヤケテ、皮膚が剥けて、もう滅茶滅茶だという話でやした」