Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たなださいばんちょうのかいし

橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.181 caratteri · 219 schermate

Aozora Bunko

まだいろいろ話は出たが、これ以上くどくどと並べたてたところで仕様がない。

水番の六蔵……山の農園の農夫が二人……馬丁の福次郎、いずれも石橋家が焼けた後は、山を降って一時ここで働いていた。が、石橋家没落後、水の尾村有となった柳沼の水番に雇われて、六蔵だけは、再び山へ戻ってここにいないという。農夫の一人はここで働いているが、一人は平戸へ引き揚げ、福次郎はやっぱり馬丁をすると、やがて伝手を求めて福岡へ出て行った。今も福岡にいると聞いている、ということであった。

手紙類が留置になっていたという、村の郵便局へ、牧田助役とともに車を走らせる。村の中央、消防の火の見櫓の傍にある、ほんの二、三人ぐらいで働く小さな郵便局である。

五十恰好の、白髪の多い父親と、二十三、四のよく似た顔の娘が、働いていた。そうですね、私も知らぬことはありませんが、娘の方が詳しいですから、ちょっとお待ち下さい、今呼びますからと、座敷へ娘を呼んでくれた。

引っ詰め髪に黒い上っ張りを着けた、素朴な娘である。指の先を炭酸紙で青く染めている。ハキハキと答えてくれる。

「……ハイ、お二人ともようく存じております、評判のお嬢さんですから。