Classici giapponesi con furigana
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ぶしゅうこうひわ
武州公秘話
谷崎 潤一郎
Leggi 武州公秘話 (ぶしゅうこうひわ) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.572 caratteri · 209 schermate
なれば大いに仰天仕、さま/″\に歎き悲しみけれども更にお聴入なく、今は所詮逃れぬところと覚悟を極め候が、松雪院様日頃より慈悲深きおん方にていたくおんあはれみ被遊、言葉をつくして御執成被下候処、俄にから/\とお笑ひなされ、いや/\これは座興なるぞ、某いかで罪なき者を害せんやとて、汝はさても好運の奴かな、但し一命を助くる代りに、暫く死人の態を装ひ此の場に於て首の真似を致し候へ、さあらば殺すに及ばざることなりと被仰れば、こは又いかに成行ぞと驚き呆れ候間に、お座敷の畳を一畳ばかり取除けられ候、さてその下の床板を二尺程切取らせられ、汝床下にありて此の穴より首を出すべしと被仰候
つまり道阿弥は、その穴から顔だけ出して、いかにも首が床の上に置かれてあるような風をするのである。物真似の上手な彼であるから、これはそれほどむずかしい仕事ではないかも知れない。しかし非常に長時間のあいだ、眉毛一つ動かさないでその表情を持ちこたえている場合を想像するがよい。道阿弥が課せられたのは実にそう云う困難な役目であった。
「よいか、ほんとうに死んだつもりでいるのだぞ。もうよいと云うまでいつ迄でもじっとしているんだぞ。