Classici giapponesi con furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Leggi 第二の接吻 (だいにのせっぷん) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.960 caratteri · 247 schermate
この不快な疑惑を晴らしたい。わるいことだが、ただ立ち合うことだけはゆるされよう。彼女はそう思って、京子の後について階段を上った。
京子は、十二三の子供が、いたずらをしに行くように快活だった。
「きっと、村川さんの机の引出に、こんな手紙いくつもあるのよ。見てやってもいいわ。あんなひどい人、どんなことをしてもいいわ。」
京子は、足ばやに階段を上った。だが、倭文子は足も心も重かった。すべてが悪夢を見ているように、突飛で、その上、マザマザと苦しかった。
村川の部屋へ入っても、倭文子はドアの所で足がすくんで、中へ入れなかった。京子は何の躊躇もなく机に近づいた。一番左の端の引出を最初にあけた。
「おや、からっぽだわ。おやおや洋服屋の受取りがあるわ。」
京子は、それをしめると、真ん中の引出をあけた。
「おやジレットがあるわ。リームツマの箱が三つもあるわ。なまいきねぇ。金口なんか吸って。おや肱附があるわ。これあなたが、こさえてあげたのじゃない?」
京子は、フランス刺繍の肱附を高くさしあげて倭文子に見せた。
「いいえ。存じませんわ。」
「そう。だれでしょう、こんなもの村川さんにあげるの……ないわ。