Classici giapponesi con furigana
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えいほんどじょうりくせんのぜんや
英本土上陸戦の前夜
海野 十三
Leggi 英本土上陸戦の前夜 (えいほんどじょうりくせんのぜんや) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 35.727 caratteri · 72 schermate
「お待ち、ボジャック!」
アンが、ボジャックに飛びかかって、腕をおさえた。ボジャックの手には、ピストルが握られていた。そして、喰いつきそうな顔で仏を睨みつけている。
仏は、刹那に、一切を悟った。
(そうだったか。二人とも、ドイツ側のスパイだったんだな)
そう感じたが、なぜか、彼は、それほど愕かなかった。
「あなた。さっきのお約束をお破りになる?」
アンが、ボジャックの腕を必死になって、抑えながらいった。
「……約束は、守るよ。だが、説明をしてもらいたいものだ」
「なにを……こいつを、やっつけたが、早道だ」
「お待ち。命令だ、撃ってはならない。それよりも、早く赤外線標識灯を、沖合へ!」
アンは、上官のような厳かな態度で叫んだ。
「私は、皆さんの邪魔をしまい。私は、傍観者だ」
「あたしは、あなたを信じます。あたしたちは、祖国ドイツを光栄あらしめるために、生命を捧げて、今最後の職場につくのです。邪魔をしないでください」
「よし、わかった。おれは約束を守るぞ」
「ありがとう――ボジャック、早く光源を……」
「おお」
ボジャックは、再び台の上の機械にとりついた。スイッチが入ったのか、遂に点火した。