Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.866 caratteri · 318 schermate
奥方には御姫様ばかりで跡取りが無い。行儀見習に上がったお銀は、殿様の覚召にかなって御手がつき、男の子十次郎様を生んで、御部屋様に直った。跡取りの御腹様で、大した勢いだったが、奥方の嫉妬がなんとしても激しい」
「…………」
「源太郎の娘で、気象者で通ったお銀の方も、椎茸髱の女中どもに苛め抜かれて、少し気が変になった。とうとう若様十次郎を伴れて鎌倉町の親のところへ帰ったのはツイ一と月ばかり前、お邸から人橋かけての迎えを蹴飛ばしているうちに、――五日前」
「その十次郎様というのが霍乱で死んだというのだろう」
「ヘエ、親分は知っているんで――?」
ガラッ八の顔の長さ。
「季節外れの霍乱で、源太郎の孫がやられたという話は聞いたが、それが大名の跡取りとは知らなかったよ。源太郎には孫が多勢あったはずだ」
「銭形の親分でも燭台下暗しさ」
「灯台下暗しだろう」と平次。
「どっちだって、大した違いじゃねえ。――その霍乱が、駿河台の御屋敷から届いたお菓子を喰った晩から起って、翌る日の陽の目も見ずに、若様が冷たくなっていたとしたら、どんなもんで」
「それは知らなかった」
平次も予想外な顔色です。