Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.866 caratteri · 318 schermate
「ヘエ――、大したことだな、ここにあるのかい」
「ありますよ、親分」
番頭達は夢中でした。が、花見の話はこれだけで、そこへ顔を出した佐吉に妨げられたのです。
「お早うございます、親分さん」
「昨夜は夜っぴて碁だったそうだね」
「ヘエ――悪い道楽で、面目次第もございません」
「勝ちなすったかえ」
「二三で、初めは負、二局目は勝、三局目は負けました。三目でなきゃやはり無理ですね」
「何目ぐらいの勝負で」
「初めは二目の負、二局目は五目の勝、三局目は七目の負けで――」
「間違いあるまいネ」
「えッ」
それは恐ろしい瞬間でした。平次の冷たい一瞥を喰うと、しばらく佐吉の身体は硬直したようでしたが、次の瞬間には身を翻して奥へ――。
「待て、御用だぞ」
バラバラと追いすがる平次、それへ火入を叩き付けて、佐吉の小さいが――軽捷な身体は裏口から外へ飛出します。
が、そこへちょうど、ガラッ八が、宗七を伴れてのそりとやって来たのです。
「野郎ッ」
「八、そいつが下手人だ、逃がすな」
平次は眼の灰を一生懸命擦っております。
*
下手人は油屋の佐吉、前髪鬘、血染の脇差や、証拠は後から後からと挙がって来ました。