Classici giapponesi con furigana
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Leggi 雪国の春 (ゆきぐにのはる) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.000 caratteri · 266 schermate
犬を飼っていて、よく噛み殺させたものでがす。
「その内に犬が年イ取って、歯が役ウせぬようになってしまいました。横浜のアベ商店に売ってるとって、機械を買って来て使っていたのでがす。なんにー、三寸くれエの、まん中に丸いかねがあって、ちょいと片っぽの足をのっけると、かたりと落ちるようになった、虎挟みといったようなものでがした。ベイコク製だといっておりやした。十年も使ってて何と、この春しょう分を受けて、お上さ取り上げられてしまいやした。
「悪いこったと知っておれば、隠すのは造作もなかったのでがす。二月にその機械で狐を二匹捕って、すぐに町さ持ってって売りました。そうすると飯野川の警察から喚びにきたから、何だかと思って行ってみると、罰金を五十円出せばよし、金が出ねエなら五十日きて稼げと言います。
「子供に金エ遣わせるでもねエ。おれもまアだ達者だ。行って稼いでくべいと申しやしたら、今まで一ぺんも牢に入ったこともない爺さまに、七十にもなってそんなことをさせたくねエから心配すんなと申しやしてね、持って来て五十両出してくれやした。
「一どきに持てくにおよばねエ。切って出してもいいのだと、教えてくれた人もありましたが面倒くせエから皆出してきやした。