Classici giapponesi con furigana
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Leggi 雪国の春 (ゆきぐにのはる) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.000 caratteri · 266 schermate
そうか持ってきたか、そんだらおら裁判所さ届けてやるべって、よく顔を知ってる巡査さんが、書付けを書いてくれまして、機械と五十円とですんだのでがす。
「あんなよくできた機械は、もうないだろうって言います。法律があるなら仕方がない。ただ一ぺんは知らせてくれればいいのに、惜しいことをしました。
「こんな一軒屋に住んでるもんで世間を知んねエ。わしらア別にこの沢を開きに入った者じゃないのでがす。二十年も奉公していた旦那の家の桑畠が、もとからここにござりました。つまり桑の番人でがす。倅どもはそちこち出てしまう。外に行く所もない。婆さまがいなくなったから、末の娘に飯を炊かせてエともって、婿をめっけたのでがす。
「そうでがす。喧嘩をしても仲裁にきてくれる隣がないから、うっかり喧嘩アしられません。ハハハ。
「これでも路端に近いので、時々人が寄って来ます。あんたのような忘れ物をした人もあれば自転車がこわれて困った衆などがきてね。鉄槌はないかだの、釘抜を貸せのと言います。中には空気ポンプはないかなんていう者がたびたびありますからそんなに入用な物なら、おれは乗りようも知んねエが、一挺買っておくがいいとって、おいてありますよ。