Classici giapponesi con furigana
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うんぜんだけ
雲仙岳
菊池 幽芳
Leggi 雲仙岳 (うんぜんだけ) di 菊池 幽芳 (きくちゆうほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.192 caratteri · 43 schermate
その紅葉時
殊にまた右手の霞の海の果てに、横線を劃して積雲の層が見事に現れていることが、この光景を一層浄化しているかに見える。きのう、私が地獄絵図を見て来たならば、今目のあたりに見る光景は、極楽浄土絵でなくて何であろう。もしまたこの積雲の間に、二十五菩薩を画いたならば、それは実に素ばらしい来迎図でなければなるまい。
その紅葉時
今まで海に面していた眸子を転ずると、峠へ出るまでは見えなかった普賢の峻峰が、突如として道の行手を遮って、目の前に表われる。また左手の真上には妙見の内側面が、私達の踏んで来た外側面の緩傾斜に引かえ、凡そ六十度の急傾斜をなし、切っ立てたような巨巌の絶壁となって、私達の頭上を圧迫している。私はまた暫くこの崇高な普賢と妙見の山容に魅せられて立った。
この峠から普賢へ上るためには、ここからまた左へ落込んでいる薊谷の渓谷を下らなければならなかった。それは降ってまた昇るのであるが、暫くは密林帯で、数町の間樹木に蔽われて、日の目も漏らぬトンネルのような幽邃な谷がつづく。降り口の辺は犬つげの巨木が最も多く、松は姿を消し、かえで、くろびいたや、うりはだかえで、ときわかえで等深山性の椒樹属の樹木が次第に多く、その間にまさき、あぶらちゃん、のぶのき、くましで、うつぎ、にしきぎ、くろもじ、うるしの木、山はぜ、丁字桜、山