Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うんぜんだけ

雲仙岳

菊池 幽芳

Leggi 雲仙岳 (うんぜんだけ) di 菊池 幽芳 (きくちゆうほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.192 caratteri · 43 schermate

Aozora Bunko

大樟林

日ぐらしのコーラスが谷に谺して一斉にその日の最後の礼讃を捧げる。

入日が彼杵半島の山の端に近よるにつれ、半天は徐々に紅色に彩どられる。その紅が反対の側の天草灘に棚引く横雲に反射する。千々岩灘に散らばる漁船の白帆がその瞬間金色に輝き渡る。それは実に美しくも荘厳な自然である。高岩山をロッキー・ヒルと呼んでいる外人は絹笠山をまた夕陽丘と称しているそうであるが、私はかれ等がよく自然と親み、常に先んじて好風景の地点を発見し且巧にポイントを捕えている点を感ぜざるを得ない。邦人の多くが案外風景に無関心であり、最近までは雲仙の美を説くものさえなく二、三十年来独り外人のみがその風景美を独占していた事実を顧みると大いに忸怩たるものがあろう。

大樟林

翌日。

昨日絹笠の展望岩から見下した山領谷の谷底にある大樟林が森林公園の予定地だというので、今日はそこを見るため、上野さんを東道役として、園さんと三人、早朝出立、木場道の中途まで自動車で行き、そこから急峻な谷間を分け下る。殆ど谷を降り尽したところに、その大樟林はある。面積は三町歩あまり、梢にいる小禽が高くて撃てぬと狩猟家である上野さんの説明通り樟はいずれも高くのびており殆ど純林をなしていて、木漏日が僅にさし、堆かいほど落葉が積んでおり、木の間に横たわっておる熔岩は悉く苔蒸し、羊歯