Classici giapponesi con furigana
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せいあどうきだん
青蛙堂鬼談
岡本 綺堂
Leggi 青蛙堂鬼談 (せいあどうきだん) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.438 caratteri · 238 schermate
その代りに我れわれの持っている金を半分わけてあげると言って、重そうな革袋を出して渡した。主人も欲に眼がくらんで、すぐによろしいと引受けた。が、さてそれを隠すところがないので、あたかも瓦竈に火を入れてなかったを幸いに、ふたりをその竈のなかへ押込んで戸を閉めると、続いてそのあとから巡警が五、六人追って来て、今ここへ怪しい二人づれの旅びとが来なかったかと詮議したが、主人は空とぼけて何にも知らないと言う。しかし巡警らは承知しない、たしかにこの家へ逃げ込んだに相違ないといって、家探しを始めかかったので、主人も困った。これは飛んでもないことをしたと、いまさら悔んでももう遅い。あわや絶体絶命の鍔際になったときに、伜の兄が弟に眼くばせをして、素知らぬ顔でその竈に火を焚き付けてしまった。いや、どうも怖ろしい話です。
巡警らは家内を残らず捜索したが、どこにも人の姿が見あたらない。竈には火がかかっているので、まさかそのなかに人間が隠してあろうとは思わない。結局不審ながらに引揚げたので、主人はまずほっとしたが、さて気にかかるのは竈のなかの人間です。
瓦と同じように焼かれては堪らない。