Classici giapponesi con furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Leggi 食道楽 (くいどうらく) di 村井 弦斎 (むらいげんさい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.757 caratteri · 321 schermate
何んでも肉の後に菓物を喫するのはいいよ、一つ遣てみ給え、その淡雪は口へ入れると溶けるぜ」と言われて、大原も一匙口へ入れ「なるほど溶ける非常に美味い。お登和さんのお料理だと思うと一層美味しゅうございますが、これは林檎をどうしたのです」と段々直接に言葉を交えんとす。お登和はその褒詞食物にありと信じ「それは貴君が下宿屋でなさる事も出来ます。先ず林檎の皮を剥いて小さく切って心を除って鍋へ入れますが水は少しも要りません。水気が少しでも交ると早や早や悪くなります。水なしにお砂糖を少し入れて最初は蛍のようなトロ火へかけておくとその温気で林檎から汁が出て鍋一杯になります。その時段々火を強くして暫らく煮ると林檎が柔になって、それを汁と一所に裏漉にしてゼラチンで寄せるのです」大原「ゼラチンとは何です」娘「西洋の食用膠で、食品屋には何処にでもあります。大林檎一ツへ薄いゼラチンならば二枚位厚いのなら一枚位を水へ漬けておくと柔になって火にかけると直きに溶けます。その中へ林檎の裏漉しにしたのを入れてよく掻き交ぜてそれから器ごと水の中へ漬けると寒い時には一時間位で冷えて固まります。